【パリピ】CHEEKI BREEKI IV DAMKE!~HARDBASS~ #1
1.本当にイギリスからです
Hello Comrades! みかわやです。九州では大雨があったそうですが、皆さんの家は大丈夫でしたか?ニュースを見る限り、相当な雨量が降ったみたいなので、まだ地盤が緩んでいる地域では土砂災害とか気をつけてくださいね。
さて、見出し通り、私は今留学でイギリスにいます。タイトルは思いっきりロシアですが……。まあこのタイトルにはワケがありまして、洗濯のために少しPCを離れたら、書いている途中だった「リフレクション・オブ・サセックス」が消えていたんです。
CYKA BLYAT! 多分こういう時に言うんだ、間違いない。ハッキリ言って落ち込みました。また書き直しをするのも面倒なので、一番書きたいネタでやり直すことにしました。なので今回は、共産趣味者やロシア好きが意外と知らない、ロシアを代表するクラブ音楽のHardbass(ハードベースまたはハードバス)について書きたいと思います。
2.What is Hardbass?
さて、ダブステップやトランスなどの他ジャンルと比べて日本国内では知名度が著しく低いHardbassですが、どういったものなのか、それを言わないと何も始まりません。だってホントに知られてませんから……。しょうがないね。
Hardbass(ハードベースまたはハードバス)は1990年代後半に新生ロシアで誕生したクラブ音楽の一形態です。Hard HouseやHardstyleなど、幾許か攻撃的でハイテンポな音楽にルーツを持ちます。
その特徴は速いBPM(だいたい140~170くらい)やヘビーなサウンドなのですが、最大の特徴は「ドンク」と呼ばれるサウンド。これがハードなベースを力強く支えているんです。でも何言ってるかわかんないでしょ?じゃあ次の章に進みましょう。
3.実食~Cheeki Breeki~
それでは、今から3曲、恐らくアンセムの扱いをどこでも受けているであろう超メジャーな曲を3曲貼ります。共通して入っているベース音が所謂「ドンク」です。
①Cheeki Breeki Hardbass Anthem-Apartje
今は亡き伝説のハードバスマスター、Apartjeの最高傑作であり、またハードバスにおける最高傑作のひとつです。再生回数は2300万回。ですが知名度はナンバーワンであろう、アンセムオブアンセム。人気YoutuberのLife of Boris氏が自身の動画のアウトロとして使っていることもあり、知名度は日に日に上昇しています。
②Nash Gimn(Hard Bass Adidas)-Hard Bass School
恐らく偶然ハードバスをYoutubeで見かけた人のゲートウェイになっているであろうこの曲。それもそのはず、この曲は2017年にアップロードされた非常に「なんだこれ……」なMADの素材として有名です(実際、今YoutubeでHardbassで調べると3番目に出てきます)。
これがそのMAD。ATAMA GA WARUI(褒め言葉)。
③Tri Poloski-Davay
見て下さいこのPV。いい感じに訳が分からないでしょ?このように、ハードバスはゴプニクと呼ばれるスラブヤンキー(不良)たちの良く分からないダンスや行為によく紐づけされます。だからといってハードバス聴いてる人が真似をする義務はありませんが。
他にもこれらに匹敵するほど有名な曲はまだまだありますが、とりあえず一体ハードバスが何なのか、おわかりいただけただろうか。さて、義務教育課程を終えたところで、次は個人的に好きなハードバスを好き放題に貼ります。
④RAZJEBASSER-DJ Blyatman & Russian Village Boys
つい最近リリースされたこの曲。PVが妙に懐かしい雰囲気を携えていますが、それよりも注目してほしいのはドロップの後半。ハードバスの残り香を醸し出しつつも、曲調はハードバスというより寧ろHardstyle(ハードスタイル)に近いです。ネタ抜きに100%カッコいい曲。EDMをよく聴く人にはかなりとっつきやすいと思います。
⑤Blast-Hard Bass School & DJ Blyatman
まずはPV。話はそれからだ。分かるだろ?この、そうだな、例えるなら2000年代のインターネットみたいな手作り感というか何というか……。タブーなんてお構いなし。世界中がスラブスクワットしていきます。勿論チューンも素晴らしく、バカバカしい歌詞と勢いのあるハードバスの相性はまさにBlyatiful。
⑥Gopnitsa-HBKN & Uamee
スラブ人の美女が凄い顔して踊りだす、なかなかシュールなPV。全体を通してもシュールへの追求が垣間見えますが、女性ラッパーの比重が大きい故にこのチューンの存在意義はかなり大きいように思えます。軽妙なラップチューンとしても非常にBlyatiful。
⑦Skytelaget 2017-Gopnik McBlyat
PV?ないです。ボーカルやラップもなし。でもとっつきやすいリズム感を持つ正統派ハードバス。ドンクの音にエフェクトがかかっているのでまるで別ジャンルのように聞こえますが、勿論れっきとしたハードバスです。踊るには特にいいんじゃないかな?
⑧Kalangas-Abel Pittaro
これもPVはありません。ゲーマーのTony 747氏の動画に使用されたことからファンの間で知名度が高いです。また、日本の共産趣味系ゆっくり実況投稿者のFutty氏の動画にも使用された事があります。ゲームで少し有名になりましたが、チューン自体も素晴らしいです。常に緊張感を保ちながらもブチ上げる所はブチ上げる、隠れた傑作。
⑨Narkotic Kal-Hard Bass School
このチューン、だいたい言いたいことはこれです。「ドラッグはクソ、そんなことよりハードバス!」以上。他のジャンルにも時々あるアンチドラッグ系のダンスチューンです。ラップの完成度も高く、西側の流行りのダブステップをDisっています。
⑩Generation Hardbass-Life of Boris vs. DJ Blyatman
真打登場。(先述した)東側諸国のトップYoutuberのひとり、Slav Kingの異名を持つLife of Borisが参加したチューン。英語が話せる事もあり、簡潔かつ分かりやすいラップでハードバスの加速感を煽っていきます。単純な知名度なら結構あるんじゃなかろうか。
4.キリがないので終わります
とりあえず10曲だけ紹介しました。今後もBlyatifulな新譜が出たら紹介するかもしれません。とにかく、この記事が新たなるジャンルへのゲートウェイとなることを願っています。
次の記事は……やる気があったら留学について書きます。日本語で書くか英語で書くかはまだ決めていません。モチベーションが上がらなかったら他の雑多なテーマになると思います。思わぬ変化球があるかもしれません。その辺は全部私の気分次第という訳で。では同志諸君、Stay Cheeki-Breeki! みかわやでした。
5.緊急追記(2019/07/07)
ハードバス関連では恐らく史上最大のビッグニュース。
海外のダンス系音ゲーの王道である「Just Dance」シリーズの最新作に、なんとロシアンハードバスが収録されるようです。
収録曲はXS ProjectのVodovorot。KGBがいい仕事をしましたね。これにより世界中のギークたちがスラブスクワットすることになります。SwitchでもPS4でも出るみたいなので、Just Dance like Gopniks.
※おまけ
ブレンドSのMADで個人的に一番ツボったやつです。